2004年 09月 16日
こうして小児科医が潰れていく |
こういうダイヤモンドを石炭の代わりにボイラーで燃やすような消耗戦はいい加減に止めるべきである。
はっきり申し上げるがこの様子ではMari先生に輝かしい将来などありはしない。精々、時々出てくる嫌味な上司程度の医者になって後進の愚痴のたねになるくらいが関の山である。あるいは疲れ果てたところへ現れる平凡な男が王子様に見えて再来年くらいで出産退職して余生を家庭の主婦で送る程度である。小児科医にとって自分の子どもを育てるというのは貴重な体験である(子どもの夜泣きに泣かされたことのない独身医師に育児相談なんてちゃんちゃら可笑しい)と言えば言えようが。自閉症児ならさらによい。
けれどね。MARI先生がそれを目指しておられるようには私には思えないのだが。
専門医を今年受験といえば卒後4年目である。
医者の卒後4年はプロ入り4年ではない。グローブ買ってもらってから4年くらいに思っていた方が良い。それを往年の金田正一みたいに年間43勝ペースで投げさせるチームにろくなチームのあろう道理がない。勝ちたければ先発は中5日なり6日なりでローテーションさせるものである。中継ぎや抑えならもう少し登板の間隔は詰むだろうが、そういうピッチャーには強打者1人か9回裏の1イニングかを押さえさせるだけにするものである。
Mari先生の状況は、毎日先発完投しなさい、練習の時にはバッティングピッチャーもしなさい、ついでにボール工場でアルバイトして今日の試合に使うボールも30個ほど作ってきなさい、なんて命令されている状況である。チームにピッチャーが他にいないからと。そんなセリフは阪神のベンチやフロントだって恥ずかしくて言えないだろう。藪にそんなこと言ってるなんてファンにばれたら、岡田監督は甲子園球場に投げ込まれたビールの海で泳ぐことになるだろう。顔はタコに似てるし泳ぐのも似合いだなどと嘲笑されつつ。
そもそも今の高度化したプロ野球で(昔の記録映像みてごらんなさいよ。下手だよ)そんなローテーションしか組めないチームが勝てるわけがない。勝率1割も稼げれば良いところだろう。そんな悲惨なチーム運営をファンは許さないだろう。勝率1割の大学病院に通院する患者さんたちだってプロの試合を期待しておられるのだと私は思う。この大学病院は内実がこれこれだと公表できるのだろうか。少なくとも、私はこんな大学病院には自分の患者を紹介することはない。
私のブログにMari先生は人手が足りないから仕方がないと書いておられた。自分の関与する状況に責任を放棄しない態度には実に好感が持てる。立派な方だと思う。
しかし、その責任感に便乗して使い捨て同然に働かせるような運営をしている教室に、義理を感じる必要はない。何となれば臨床系のくせにこんな臨床を嘗めた教室にはアカデミックな方面でもろくな業績が上がる道理がないのである。業績が上がる教室には人が集まってくるのが道理だ。人が集まらんのは教室上層に甲斐性がないのだ。例えば私のところの教授は研究資金一つとっても億単位で稼いできますよ(小児科の教授がですよ)。
はっきり申し上げるがこの様子ではMari先生に輝かしい将来などありはしない。精々、時々出てくる嫌味な上司程度の医者になって後進の愚痴のたねになるくらいが関の山である。あるいは疲れ果てたところへ現れる平凡な男が王子様に見えて再来年くらいで出産退職して余生を家庭の主婦で送る程度である。小児科医にとって自分の子どもを育てるというのは貴重な体験である(子どもの夜泣きに泣かされたことのない独身医師に育児相談なんてちゃんちゃら可笑しい)と言えば言えようが。自閉症児ならさらによい。
けれどね。MARI先生がそれを目指しておられるようには私には思えないのだが。
専門医を今年受験といえば卒後4年目である。
医者の卒後4年はプロ入り4年ではない。グローブ買ってもらってから4年くらいに思っていた方が良い。それを往年の金田正一みたいに年間43勝ペースで投げさせるチームにろくなチームのあろう道理がない。勝ちたければ先発は中5日なり6日なりでローテーションさせるものである。中継ぎや抑えならもう少し登板の間隔は詰むだろうが、そういうピッチャーには強打者1人か9回裏の1イニングかを押さえさせるだけにするものである。
Mari先生の状況は、毎日先発完投しなさい、練習の時にはバッティングピッチャーもしなさい、ついでにボール工場でアルバイトして今日の試合に使うボールも30個ほど作ってきなさい、なんて命令されている状況である。チームにピッチャーが他にいないからと。そんなセリフは阪神のベンチやフロントだって恥ずかしくて言えないだろう。藪にそんなこと言ってるなんてファンにばれたら、岡田監督は甲子園球場に投げ込まれたビールの海で泳ぐことになるだろう。顔はタコに似てるし泳ぐのも似合いだなどと嘲笑されつつ。
そもそも今の高度化したプロ野球で(昔の記録映像みてごらんなさいよ。下手だよ)そんなローテーションしか組めないチームが勝てるわけがない。勝率1割も稼げれば良いところだろう。そんな悲惨なチーム運営をファンは許さないだろう。勝率1割の大学病院に通院する患者さんたちだってプロの試合を期待しておられるのだと私は思う。この大学病院は内実がこれこれだと公表できるのだろうか。少なくとも、私はこんな大学病院には自分の患者を紹介することはない。
私のブログにMari先生は人手が足りないから仕方がないと書いておられた。自分の関与する状況に責任を放棄しない態度には実に好感が持てる。立派な方だと思う。
しかし、その責任感に便乗して使い捨て同然に働かせるような運営をしている教室に、義理を感じる必要はない。何となれば臨床系のくせにこんな臨床を嘗めた教室にはアカデミックな方面でもろくな業績が上がる道理がないのである。業績が上がる教室には人が集まってくるのが道理だ。人が集まらんのは教室上層に甲斐性がないのだ。例えば私のところの教授は研究資金一つとっても億単位で稼いできますよ(小児科の教授がですよ)。
by yamakaw
| 2004-09-16 13:58
| 医療関係あれこれ