こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

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搬送二件

当直中に呼吸障害の新生児搬送2件。滅多に搬送2件重なることはないのだが。

1件目はまだ天候が荒れ始める前だったが、2件目はまさに台風の風雨の中だった。

幾ら腕の確かな医師が挿管していても、他人が挿管した子をX線でチューブ位置の確認ができないまま搬送するってのはかなり恐い。赤ちゃんの体格で挿管の深さは千差万別。1cm深すぎたら気管分岐部に当たるし1cm浅すぎたらすっぽ抜ける。自分で挿管するときはvocal cord markが声門を越えるのを直視するんで、X線が無くてもある程度の納得は出来るのだが。かといって医者が不安だという理由だけで挿管入れ替えなんてやられては生後1時間もたたない赤ちゃんには迷惑千万だろう。

もう一つ搬送前にX線とれなくて恐いのは、呼吸障害の原因が気胸ではないかと言うこと。まあ、これはある程度に空気が漏れてたら喉頭鏡の強力な光源で透光試験やりゃあ分かるんだけどね。どうしても呼吸が安定しないときに、より強い吸気圧をかけたら改善するのかやぶ蛇なのか。気胸が緊張性になりかけているところに強すぎる吸気圧をかけたらどうなるかと考えただけで寒気がする。
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by yamakaw | 2004-08-31 13:00 | 日記