こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

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火の粉は我が身に

「新生児集中治療室の満床対策、病床移行の調整役配置」なる記事が朝日新聞に報道されていた。救命救急センターのときは冗談半分に眺めていたが、まさか本当に調整官の手法であれこれの問題を解決にかかるとは思わなかった。しかもその火の粉が真っ先に自分に降りかかってきた感じで、あんまり冷笑的な世渡りしてると罰が当るんだなとすこし反省した。

それにしても、こんなこと考える人は、ちとテレビの見過ぎなんじゃないかと思う。水戸黄門とか八州廻り桑山十兵衛とか。たまたま巡回してきた偉い人が遊び人の親父にカツを入れて悪代官を土下座さすなり斬り殺すなりしたら世の中が上手くいくようになるんだとか、そういう時代劇を宿題しながら観て育った誰かさんが立案したお話のように思える。いや、世の中って「かっかっか」と笑って終われる一話完結ものじゃありませんよ。わかってますか?

隣の宿場まで来た縮緬問屋のご隠居の正体はかなり剣呑なお人らしいぞとか、そういう情報もまわらなかったのかな。あの時代は。

八州廻りが病院に乗り込んできたとて、いったい何をどう調整するつもりなんだか、私には見当も付かないんだが。受け入れ先に想定されているらしい重心施設なんてNICU以上に空きのない施設だしねえ。結局はお上のご威光と許認可権をもって、君のところのNICUは長期入院が多すぎるから退院させて「在宅医療を推進」させなさいと圧力をかけてくるだけなんじゃないかと、ちょっと身構えてみたりもしているんだが。

まあ、いきなりそこまで無意味に意地悪なこともしないだろう。たぶん、まずは、看護協会の偉いさんやらに、在宅人工呼吸の患者さんの痰を学校の先生でもヘルパーさんでも吸引して宜しいと納得させるような調整をなさるんだろうな。





新生児集中治療室の満床対策、病床移行の調整役配置CommentsAdd Star

2008年01月08日06時05分

 未熟児らを専門的に治療する「新生児集中治療室(NICU)」の満床状態が患者受け入れ拒否の一因になっているとして、厚生労働省は新年度から、NICUに長期入院している子どもの症状に応じて、小児科や福祉施設への移行を支援するコーディネーターを全都道府県に配置する対策を決めた。病床を空けるための「追い出し」にならないよう親の希望も聞きながら、子どもに適した療養環境を検討する。

 厚労省は昨年暮れ、新年度からのコーディネーター配置を求める通知を出した。人件費の3分の1を国が補助する。補助要件は今後詰めるが各都道府県に1人ずつ、看護師やソーシャルワーカーらを置くことを想定。既存施設の有効利用のため、橋渡し役を担ってもらう。

 昨年1月の厚労省調査では、リスクの高い妊婦や新生児に対応する全国58の総合周産期母子医療センターのうち回答施設の6割が、地域の病院などからの新生児の受け入れ要請を断ったことがあった。7割は妊婦搬送を断ったこともあった。いずれも理由の9割は「NICU満床」だった。

 NICUは全国に5000床ほどあるが、平均入院期間は約30日。1年以上入院している子は約340人とされ、増加傾向にある。NICU利用は本来、体の状態が安定するまでで、その後は小児科病棟や重症心身障害児施設などの「後方病床」へ移ることになっている。

 だが、厚労省研究班が医療機関を対象に行った06年度の調査では、NICUに1年以上入院している子のうち10%は小児科での治療がふさわしいとみられた。58%は重症心身障害児施設で、28%は在宅で、療養可能とみられるという。

 このため厚労省は、関係者の理解不足や医療機関・施設間の連携不足、在宅療養の環境不備などが、NICUの不足の一因になっていると分析。コーディネーター配置で改善を図りたい考えだ。また都道府県に対し、NICUや後方病床の利用実態を調査したうえで、新たに必要な病床の整備計画を策定するよう指示。在宅療養を支援する訪問看護などを築くためのモデル事業も始める。

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by yamakaw | 2008-01-09 19:04 | 日記