こどものおいしゃさん日記 うしろすがたのしぐれてゆくか

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ガウン・帽子・イソジン含嗽・二足性・・・すべて廃止

当直明け。

夕方の会議で、NICUの院内感染防止の方策変更が最終決定された。
入室時のガウン(割烹着)着用廃止・帽子も廃止・イソジン含嗽も廃止・スリッパ履き替えも廃止。
大事なのは手指衛生のみ。速乾性アルコールゲルの手指擦り込みを中心として、手指衛生の徹底を行うこととなった。

これでNICUでの仕事がそうとう快適になる。
なんせ年中摂氏26度の環境である。暑い。通気の悪い服など一枚たりと余計には来たくない。真夏に3枚目の長袖上着を着せられ通気の悪い帽子をかぶらされているところを想像してください。

冬場に乾燥肌がきつくなってくると、NICUに小一時間もいると頭や背中が無数の細かな針で刺されているかのように痒くなってくる。堪らず帽子やガウンの下に手を入れてぼりぼり引っ掻いている。そのたびに爪の下にはびっしりと私の皮膚の常在菌が付着する。何のための帽子やガウンだか分からない。本当は掻いてはならないのだが(自分の首から上の皮膚には絶対触っちゃいけないし肘の高さから下に手を下ろしてもいけないのだと言われたことがある)痒いところを掻いてはいけないというのは拷問の初歩であると思う。

それでも院内感染予防のためだと思って毎冬我慢していたのだが、先だって招いた感染防止のコンサルタントには一笑に付された。なんだよ無駄だったのかよと思うと今年の痒さは格別である。我慢ならない。

さらに嬉しいのは手指衛生の方針変更である。

これまではポピドンヨード消毒剤入りの石けんで手を洗わされていた。
今年は速乾性アルコールローションを多用し、消毒剤入り石けんは極力遠慮している。そしたら今年の冬は手がすべすべである。これでさらにローションではなくてゲルになったら保湿はさらに万全である。嬉しいものだ。

毎年ひび割れた指にマイザー軟膏を泣きながら擦り込んでいたのは何だったのか。

毎冬、手荒れで皮膚がボロボロだった。毎朝毎夕の回診の入室時に一日2回手洗いすればいい偉い人たちと違って、私ら下々は処置のたびに一日数十回は手を洗う事になる。文献によれば集中治療室勤務の看護師ともなると1時間に40回も手を洗うことになるという調査すらある。手荒れでひび割れた皮膚にヨードを擦り込むというのは本当に拷問である。痛い。痛いからまともに手が洗えない。だって60度の湯で手を洗えと言われるより痛いよ。なんぼ洗ってもこんな傷だらけの手指から黄色ブドウ球菌なんて減らせるわけ無いやんとも思えて投げやりになってたし(って、そりゃ手洗いの意味無いじゃん)。
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by yamakaw | 2004-11-25 22:54 | 日記