2004年 09月 13日
恐らくは最も辛い告知 |
またもうちの飼い猫に伝染性腹膜炎が出ました。最近元気が無くて熱っぽいので妻が獣医に連れて行ったらその診断になったとのこと(内緒話には携帯メールって便利ですな)。
まず確実に死亡する病気だそうです。人間でも腹膜炎ってあんまりたちの良い病気じゃないですね。
このロゴ画像の猫なのですが、さて、娘に何と言ったら良いものやら。自分が拾ってきた猫だけに、無茶苦茶可愛がっているんです。猫も猫で恩義を感じているのか、娘が友達を連れてきたら愛らしく接待しています。健気でね。
娘は初めて飼った猫もこの病気で亡くしました。これで2匹目。死ぬときはどうなるかを一部始終見ているので半端に誤魔化すのはまず不可能です。
話すにしても、こりゃ辛い告知だわ。今さら告知が辛いなどとナイーブなこと言っていられるほどお父さんは御上品な仕事はしていない。私も重々自覚しておりますが。でもなあ。気が重いや。
娘も将来は医者になりたいと言ってくれてて嬉しい限りです。それならなおのこと、この機会から目を逸らさせるような無責任なことはしてはいけない。こういう機会でないと学べないことをきちんと学んでいないと、芯が一本抜けた医者にしかなれないような気がする。
前の猫の時も思ったけど、本来、死に逝く子どもの親御さんに見通しを語るときも、今の私が娘に語るときのような心の痛みを覚えてるはずなんですよね。それが今より辛くなかったってのは、結局、本当には親身になれてなかったということでしょうか。
そこまで感情移入されても、それまでは私はほとんど縁の無かった他人なのだから、親御さんにとっては息が詰まるばかりだったかも知れない。でも多分、語りだす言葉の一つをとっても、私はいま娘にどう話そうと考えているほど深刻には考え抜いてなかったですね。
或いは、いま病棟におられる予後の悪い染色体異常の赤ちゃんの親御さんに対して、いずれ来るその日のための対話を、いま娘と語り合いたいと渇望するほどに熱心に語り合ってきたかどうか。
そんなこんなの真面目さや言葉の重さの不足を今更繕うわけにも行きません。それが私の来し方であったのだから。良きにつけ悪しきにつけ、願おうと願うまいと、人間はそれまでの来し方の全てを背負って目の前の課題に対処して行くものだから。
今夜は当直なのですが、明日帰ったら、娘と語ろうと思います。
まず確実に死亡する病気だそうです。人間でも腹膜炎ってあんまりたちの良い病気じゃないですね。
このロゴ画像の猫なのですが、さて、娘に何と言ったら良いものやら。自分が拾ってきた猫だけに、無茶苦茶可愛がっているんです。猫も猫で恩義を感じているのか、娘が友達を連れてきたら愛らしく接待しています。健気でね。
娘は初めて飼った猫もこの病気で亡くしました。これで2匹目。死ぬときはどうなるかを一部始終見ているので半端に誤魔化すのはまず不可能です。
話すにしても、こりゃ辛い告知だわ。今さら告知が辛いなどとナイーブなこと言っていられるほどお父さんは御上品な仕事はしていない。私も重々自覚しておりますが。でもなあ。気が重いや。
娘も将来は医者になりたいと言ってくれてて嬉しい限りです。それならなおのこと、この機会から目を逸らさせるような無責任なことはしてはいけない。こういう機会でないと学べないことをきちんと学んでいないと、芯が一本抜けた医者にしかなれないような気がする。
前の猫の時も思ったけど、本来、死に逝く子どもの親御さんに見通しを語るときも、今の私が娘に語るときのような心の痛みを覚えてるはずなんですよね。それが今より辛くなかったってのは、結局、本当には親身になれてなかったということでしょうか。
そこまで感情移入されても、それまでは私はほとんど縁の無かった他人なのだから、親御さんにとっては息が詰まるばかりだったかも知れない。でも多分、語りだす言葉の一つをとっても、私はいま娘にどう話そうと考えているほど深刻には考え抜いてなかったですね。
或いは、いま病棟におられる予後の悪い染色体異常の赤ちゃんの親御さんに対して、いずれ来るその日のための対話を、いま娘と語り合いたいと渇望するほどに熱心に語り合ってきたかどうか。
そんなこんなの真面目さや言葉の重さの不足を今更繕うわけにも行きません。それが私の来し方であったのだから。良きにつけ悪しきにつけ、願おうと願うまいと、人間はそれまでの来し方の全てを背負って目の前の課題に対処して行くものだから。
今夜は当直なのですが、明日帰ったら、娘と語ろうと思います。
by yamakaw
| 2004-09-13 20:46
| 日記